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経理を極める?続けるメリット・デメリット

目次

経理の仕事を続けることにはどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?ここでは、経理の仕事を続けることで描けるキャリアパスや、経理としての市場価値を高める方法についても紹介します。

経理を極めることで得られる
具体的なメリット

企業の中で経理の仕事を続けることは、以下のようなメリットがあります。

ワークライフバランスのとれた
生活ができる

一般的に、経理をはじめとした企業の間接部門には、売上目標や顧客獲得などのノルマがありません。数字を追い求めるプレッシャーがかからず、毎月決められたスケジュールの中でタスクをこなしていくため、安定した環境の元で仕事ができます。自分なりのペースがつかめれば、休暇の予定も立てやすく、ワークライフバランスのとれた生活ができます。

専門性を身につけられる

経理は、バックオフィス部門の中でも専門性の高い職種です。簿記をはじめ、税務や会計、財務などの専門的な知識が求められるとともに、実務で知識を補完する側面もあることから、働きながらスキルと経験を積み重ねることができる仕事です。経理担当者として、社外の税理士や会計士とやりとりすることで、高いレベルの知識が身につくというメリットもあります。

どの会社にも必要な
ポジションなので転職しやすい

経理はどの会社にも必要なポジションであり、転職市場においてもニーズのある職種です。スキルや専門性が高いほど市場価値も高く、経験者ほど優遇されるため、転職によって待遇がアップしやすい傾向にあります。

経理のデメリットとは?
知っておきたい現実

経理職は、ワークライフバランスがとりやすく、転職にも強いというメリットがあります。一方で、事務職ならではのデメリットも存在します。

地味な仕事に見られがち

経理の仕事は、パソコンに向かって黙々と行うものが多く、とにかく地味に見られがちな職種です。営業売上のように成果が数字で表れるわけではなく、手ごたえを感じにくいという点もデメリットです。利益を生み出さない間接部門であることに、引け目を感じる人もいるでしょう。

スケジュール厳守の
プレッシャー

一般的な企業の経理は、月次・年次のスケジュールが決まっています。比較的落ち着いた月もあれば、業務量の多い繁忙期もあります。経理の作成する資料や税金などの計算は、法令等で決められた期限があるため、個人の都合で締め切りを延ばすことはできません。スケジュール厳守のプレッシャーがのしかかります。

デスクワークで身体が
疲れる・飽きる

経理の仕事は、パソコンを使って行う業務がほとんどです。一日中座りっぱなしということも多く、目の疲れや、肩こり、足のむくみなどの原因となりがちです。また、ある程度仕事に慣れてくると、ルーティンワークの繰り返しに飽きてしまう人もいます。

経理担当者としての市場価値を
高めるキャリアパス

経理というポジションは、キャリアの描き方によって市場価値を高めることができます。経理としてのキャリアパスには以下のようなものが考えられます。

マルチな活躍で
組織に欠かせない人材に

経理担当者のキャリアパスの一つは、マルチな活躍でバックオフィス全体を支えるケースです。小規模な会社では、経理が総務や人事、労務を兼任することもあります。自社の管理部門を一手に担うことは、会社全体を知ることにつながります。経験が長くなるほど経営陣からの信頼も得られ、手放しがたい人材となるでしょう。

BPOで経験を積んで
「プロ経理」を目指す

経理の仕事は、会社ごとにルールや業務量が異なります。一企業の常識に縛られるのではなく、いろんな会社で経験を積みたいと考える場合は、経理業務のアウトソーシング(BPO)を請け負っている会社で働くのも手段の一つです。転職リスクを負うことなく、案件ごとに多様な企業の経理業務に携われるので、経理として着実なキャリアアップを図ることができます。

数字に強い管理職や役員として
経営に関与

大規模な企業で考えられるのは、部門の枠を飛び越え、ジェネラリストとして経営に関与するキャリアプランです。「数字に強い」ことはジェネラリストに欠かせない資質です。経理の経験を活かして、数値を用いた客観的なマネジメントを行うことで、管理職や役員として経営に関与することも夢ではありません。ただし、社内で相当の実力を認められる必要があり、必ずポジションが空くという確約もありません。

資格取得による独立開業

経理の実務経験を積みながら、税理士や公認会計士などの資格を取得して、独立開業するキャリアプランもあります。ただし、税理士や公認会計士は難関の国家資格であり、働きながら資格取得するには長い時間と精神力を要します。また、独立後は実務だけでなく営業も自分自身で行う必要があるため、コア業務に専念したい人には茨の道かもしれません。

スペシャリストに必要なのは
能力とエネルギー

知識と能力があれば、どんな会社でも活躍できる可能性があるのが「経理」の魅力です。経理の仕事を極めてスペシャリストとなるには、正しい知識や処理能力はもちろん、「もっと詳しくなりたい」「他の会社はどうしているのだろう」といった知識欲やエネルギーが必要です。そのためには環境を変えることも一つの手段。一歩踏み出すことで、経理のスペシャリストとして新たなキャリアパスを描くことも可能です。

以下では、経理としてのキャリアを積んでいきたい人向けに経理のキャリアパスやキャリア形成の仕方についてまとめています。新たなキャリアパスを描きたいと考えている方は、ぜひチェックしてみてください。

経理のキャリアパスや
キャリア形成の仕方について詳しく見る