経理BPOは「アウトソーシング(外部委託)を通じた経理サービス」のことです。ここでは、連結決算の経理BPOを専門に行う株式会社ディーバの業務を例に、仕事のやりがいや魅力について探ります。
株式会社ディーバは1997年から25年以上にわたり、連結決算領域で自社ソフトウェアと経理BPOサービスにて上場企業に価値提供をし続けています。
社内に経理サービスに特化したエンジニア部隊を置き、独自の会計システム「Diva System」を開発。会計ノウハウとIT技術を武器に、1,200社以上*の企業に対して、ソフトウェアでの決算業務支援も行っています。
*参照元:ディーバ公式HP[2024年9月調査時点](https://www.diva.co.jp/products_services/lca/)
最初に事業会社の経理として単体決算や管理会計、連結決算を担当し、その後ベンチャー企業を1社経験してからディーバに入社しました。おそらくキャリア全体で見ると、経験者層に入るかと思います。
もともと事業会社の経理部に勤めていたので“事業会社の経理”で探していたのですが、ある時「アウトソーシングを行う会社がありますよ」と転職エージェントに言われ、その言葉が自分にとって新しく、気になったのがきっかけです。
前職が事業会社の経理だったので、ディーバの経理BPOの仕事なら「さまざまな会社を見ることができる」と楽しみにしていました。もともとコンサルにも興味があったことや、実力試しのような気持ちもありました。前向きにトライしてみようという考えのほうが強かったですね。
今の業務内で事業会社の経理担当者と話す機会もあるのですが、やはり会社ごとに勝手が違うので「他社ではどうしているんですか?」と聞かれることも多いんです。さまざまな会社と関われるのは、自分にとってプラスに働くと思っています。
1年目は、ある事業拡大予定のプロジェクトに、ディーバから1人目として出向しました。通常ディーバでは、新宿のオフィスで業務を行い、お客様とはオンラインや訪問でコミュニケーションを深めるという流れが多いのですが、私の場合は直接お客様の会社に行き、常駐して仕事をしていました。最初から1人でのオンサイトでした。
今だから言えますが、実は最初Excelの細かい部分や、お客様の社内言語と固有名詞が理解できずに、少し戸惑ったこともありました(笑)。
およそ半年という短い間でしたが、「わからないことは、その場で聞く」を心がけながら業務を担当する中で、ある程度信頼していただけたのではないかなと思います。
役員の方も含めて、皆さんで『焼肉ランチ会』をしたのも思い出です。「自分の仕事を認めてもらった」という経験は、それまでになかった感覚でした。
ディーバの場合は3月だけでなく、2月や1月に決算業務を行うこともあるので、「毎月さまざまな会社の決算を担当する」という感じでした。どの会社が忙しいかある程度わかっていたので、スケジュール自体は立てやすかったです。
そして、「世の中には、いろんな時期に決算をする会社があるんだ」と知り、驚きや新鮮さも大きかったです。ディーバならではの決算時期のサイクルを体感できた1年目でした。
やはり、お客様が頑張っている時には、こちらも頑張らないと!と思います。ピークの時期には、お客様の職場の空気に合わせて、われわれも柔軟に対応することが大切です。
特に1年目の頃は、プロジェクトの主軸の方と一緒に働く上で「できる限り力になりたい」「少しでもお客様の肩の荷が下りれば」という気持ちが強く生まれました。その日のうちにやれることをやり切る姿勢で踏ん張っていましたね。
ディーバは自社開発の会計システム(DivaSystem)を使っているのですが、前職では別の会計システムを使っていました。たまたま担当するお客様の会社では、私の前職と同じシステムを採用していて、幸い操作方法で迷うことがなく、その時に経験者としての強みを感じられました。
単に“コミュ力”と言うと語弊があるのですが、前職では社内の人や監査法人の方などと話すことはあっても、お客様など外部の方と直接話す機会はありませんでした。一方ディーバではお客様と接する機会が含まれる分、コミュニケーションスキルが向上していくのを感じます。
経理BPOの仕事は、経理以外の部分で(例えば業界用語など)お客様のことを知る必要があります。わかりやすく定型化されている業務の中には、各社が独自で使う専門用語も出てきます。Excelに書かれている専門用語がわからなかったら、物おじせずお客様に聞くことが大事です。
個人的には、1つの作業にのめり込み過ぎないように、なるべく俯瞰で全体を見ることを心がけています。いったん1から10までやってみたとしても、そこからまた全体を見通して決して迷わないよう意識しています。
例えば、3月決算の会社を担当していれば、翌月が忙しい月になります。複数のお客様を担当する場合、それぞれ決算期がずれていると、2月、5月、8月、11月も含まれることがあります。私の場合それ以外の時期に、お客様と面談したり報告に行ったりすることが多いので、閑散期という月はないかもしれません。
ディーバは経理BPOのサービスなので、経理業務自体が売上=商品として扱われているのが特徴です。お客様が業務拡大すれば、ディーバの利益にもつながるなど、事業会社とはまた違った魅力があると感じています。
上場企業の決算に関われることが、一番やりがいを感じる部分です。会社の将来性や投資家の情報源は決算数値をもとに判断されるので、その数値を作るという意味で「大きな会社に貢献している、お手伝いできている」という実感があります。
各社でどんな決算業務が行われているか、実際に担当者としてどう携わっていけるか、さまざまなパターンを習得していきたいです。今後も新たなお客様を受け持ちながら、多くの知識や経験を身につけていきたいと思っています。
経理業務は多様にありますが、ディーバは特に「連結決算」の経験を積むには適した環境が整っています。さまざまな会社の決算も見て学べますし、開示資料を作ることもできます。実際に、実務未経験の方も活躍しているので、簿記2級と最低限の経理知識さえあれば、ぜひ挑戦していただきたいです。
以下では、当メディア監修の株式会社ディーバでの働き方について紹介しています。
「上場企業の経理」や「経理BPO」といった業務が初めての方は、ディーバの現役社員インタビューを、キャリアパスの参考にしてみてください。