経理のキャリアパスのつくり方|BuzzPath » 経理のキャリアは頭打ち?疑問Q&A » 経理はつまらない?不満が吹き飛ぶ選択肢

経理はつまらない?不満が吹き飛ぶ選択肢

目次

経理の仕事は、ルーティンワークの繰り返しが主で、環境変化の少ない会社では手ごたえを感じにくい職種です。そのため、ある程度慣れてくると仕事がつまらないと感じる人が多いのも事実です。

経理の成長とモチベーションは
相互関係

経理の仕事のモチベーションを高めるには、「成長」がカギとなります。目標設定やスキルアップにより経理としての「成長」を実感することで、新たな視点を見つけることにつながり、仕事への意欲を高めることができます。

“市場価値アップ”で
モチベーションを高める

一般的に、経理の市場価値は“処理できる仕事の難易度”によって決まります。業務レベルが高いほど報酬も高くなる傾向にあり、また、経験年数が多いほど高度なスキルを身につけているケースが多いため、経理職では年齢に比例して平均年収が高くなると考えられます。その逆に、年齢だけ重ねていてもスキルが頭打ちでは、経理としての市場価値も頭打ちとなってしまいます。

自身を「成長」させることが、年収ひいてはモチベーションアップのカギになります。

目標設定で
“やりがい”を見つける

経理の仕事は、ただ漫然とやっているだけでは成長することができません。一通りの作業を覚え、自分なりのペースをつかむことができたら、小さくてもいいので仕事に対する目標設定を行いましょう。「ミスをしない」「期日を守る」といった当たり前のことから始まり、経験を積むにしたがって「異常値の検知」や「経営への提案」など、高度な目標を掲げることができるようになります。

会社によって経理に求められる役割は違えど、自分の中で目標設定することによって仕事へのやりがいを感じられるはずです。

具体的なキャリアパスを描く

目標設定を積み重ねた先には、自身のキャリアパスが見えてきます。いつまでに、どんなスキルを身につけて、どうなりたいか。専門的な知識を深めたいのであれば資格の勉強を、今とは違った環境で実務経験を積みたいならば転職の準備を…というように、将来に向けての具体的なビジョンを描くことで、自分がやるべきことがおのずと見えてくるでしょう。

自分のキャリアを俯瞰して見ることで、成長への意欲と仕事のモチベーションがアップします。

客観的評価としての資格取得

経理の仕事は、専門外の人からは何をやっているのか分かりにくく、スキルを評価しにくい職種と思われがちです。どんなに仕事を頑張っても評価につながりにくいという点も、モチベーションが上がりづらい理由の一つでしょう。

そんなときに考えたいのが資格取得です。直接的なスキルアップに役立つとともに、自分のレベルを人に客観的に伝えることができるため、転職にも有利になります。一般的には、簿記・FP・税理士・公認会計士などが経理職の関連資格と言われています。

仕事が「つまらない」と
気づいたときの対処法

経理に限らず、仕事がつまらないなと感じたときには以下のような対処法が考えられます。

まずは原因を分析する

「つまらない」の原因を分析・特定することで、解消への道筋を作ります。経理の仕事がつまらないと感じる要因はおおむね「成果の見えにくさ」「評価のされにくさ」「同じことの繰り返し」に集約されるでしょう。これを「成果の見える化←目標設定」「客観的な評価軸←資格取得」「環境の変化←転職」といったように置き換えることで、自分のやるべきことが明らかになります。

やるべきことへのアプローチ

仕事がつまらないと感じる原因を分析できたら、次にやるべきことへのアプローチをします。自分なりの目標設定をしたり、仕事に役立つ資格の勉強をしたり、仕事に対して能動的になることで張り合いが生まれることでしょう。

自分の仕事やスキルについて見つめなおすうちに、「もっと大きな会社の経理業務をやってみたい」「異業種の経理について知りたい」といった向上心が芽生えることもあるでしょう。経理担当者の中には、スキルアップのために様々な業種を渡り歩くプロ経理も存在します。

ただし、転々としながら待遇を維持するには相当なスキルが求められます。これからスキルを磨いていきたいと考えている場合には、税理士事務所や会計事務所、会計業務のアウトソーシングを請け負っている企業への就職もひとつの手段です。BPOでは様々な企業の処理を請け負うため、ひとつの組織に所属しながら豊富なノウハウ、知識、スキルを身につけていくことが可能です。

“退屈”の特効薬は
「チャレンジする覚悟」

一般的な企業において、経理の仕事は大きく変化しません。スキルを磨いて大きく羽ばたくには、チャレンジする覚悟が必要です。自分や環境を変えるためのアクションを起こすには、しっかりとしたキャリアビジョンを描きましょう。

経理の先輩たちの話を聞こう

経理の先輩に話を聞くことは、自分のキャリアパスを具体的に描く助けになるでしょう。自社の経理担当者だけでなく、会計や税務のセミナーを通じて、社外の人と接点を作ることも有用です。他社で活躍している経理担当者や会計系BPOで働く人など、外部の人の話を聞くことで視野が広がり、自分の目指すべき道が見えてくるかもしれません。

環境を変える
「チャレンジ」への覚悟

経理の仕事は、よく言えば安定していますが、それを退屈と感じる場合は、キャリアを無駄にしている可能性があります。周りの話をよく聞いた上で、経理としてステップアップをめざすのであれば、今の環境を変えるための「チャレンジ」も必要です。転職市場における経理は実務経験が優先されがちですが、中にはポテンシャル重視で“働きながらスキルアップ”を支援する企業もあります。

経理の「つまらない」を
脱出するカギは努力

経理の仕事を「つまらない」と感じたら、原因を分析した上で、自分自身を変える必要性についても注目しましょう。同じ会社に居続けてスキルもキャリアも頭打ちでいいのか、それとも挑戦できる環境に身を置いてステップアップを目指すのか。自分の価値観に問いかけて、後悔のないキャリアを選択しましょう。

以下では、経理としてのキャリアを積んでいきたい人向けに経理のキャリアパスやキャリア形成の仕方についてまとめています。新たなキャリアパスを描きたいと考えている方は、ぜひチェックしてみてください。

経理のキャリアパスや
キャリア形成の仕方について詳しく見る